現状分析から始めるIT戦略策定|成功のポイントと手順を解説

現状分析から始めるIT戦略策定|成功のポイントと手順を解説

どうもお世話になります。

株式会社Backpedal 代表の三澤達郎です。

 

今回は、IT戦略策定の手順と押さえるべきポイントについてお話いたします。

 

これまで、中小企業のDX成功事例や失敗事例をいくつかご紹介してきましたが、DX導入を成功させるためには、何よりも戦略策定が鍵を握っています。

中小企業向けDX成功事例|DX導入で得られる具体的な成果とは?

DX導入の成功は戦略策定次第|BackpedalのDX戦略支援で確実に進めましょう


とはいえ、「重要なのはわかったけど、結局戦略策定ってどうやって進めていくの?」といった疑問が浮かぶと思います。

今回は、そんな疑問にお答えするべく、戦略策定の手順と成功のための具体的なポイントを詳しくお伝えします。


この記事で得られるもの

  • DX戦略を含めたIT戦略策定の手順
  • 戦略策定を上手く行う為のポイント

IT戦略略策定の進め方

①現状分析

まずは、現状分析から行います。

現状分析は、何が課題となるのかを見極め、戦略の大方針を決定する為のステップとなります。


まずは、現行の業務プロセスを見直し、使用しているITツールを洗い出し、人員配置を整理します。

「各部門で使われているITツールの機能と利用状況の確認」や「現場社員へのヒアリングで、日々の業務の流れや作業のボトルネックを洗い出し」などの具体的な取り組みを行います。

また、SWOT分析やPEST分析等で、内部環境のみならず、外部環境についても調査、分析を行います。

これらの調査、分析結果をもとに、現状の課題を抽出します。

抽出した課題には、リソースの制約を考慮して、取り組むべき課題を明確にする為に、優先順位を設定します。


何がボトルネックなのか、どこに改善の余地があるのか、まずは何を実施すべきか、を明確にしましょう。

これをしっかり行わないと、DX導入の成果を得られず、失敗に終わってしまう可能性が高いです。

そして、ITで解決なのか、業務プロセス変更で解決なのか等、どういった戦略を取るのか、大方針を決定します。

 

②経営戦略との整合性の確認

次に経営戦略との整合性の確認を行います。

経営戦略との整合性の確認は、戦略の実行に組織全体の一貫性をもたせる為のステップとなります。


①で決めた戦略の大方針が経営戦略とリンクしているかを検証します。

整合性が取れていない場合は、どの部分がズレているのかを分析し、経営戦略に合わせて戦略の方針を調整します。


経営戦略との整合性を持たせることで、DXへの投資効果を最大化できます。

ゆえに、経営戦略との整合性を確認することは必要不可欠です。

逆に、これが抜けてしまうと、DXへの投資が無駄な投資に繋がる可能性が高いです

現状分析と経営戦略との整合性の確認は、重点的に取り組むステップとしましょう。


③アクションプランの作成

次にアクションプランの作成です。

アクションプランの作成は、戦略を実行し、進捗を確認しやすくする為のステップとなります。


①②を経て作成した戦略を具体的なアクションプランに落とし込みます。

いつまでに誰が何をやるか、ITを導入するなら、システムやベンダーの選定、導入時期等、可能な限り具体的な計画にしていきます。

また、同時に、キーパーソンやリーダークラスの社員の配置、システム導入や社内教育に割く予算の優先度などのリソース配分も考慮する必要があります。(後述する「④適切なリソース配分」)


具体的な計画の作成により、全体像が明確になり、各ステップで必要なリソースやリスクを把握できるため、実行時のブレや問題発生のリスクを最小限に抑えられます。

ただ、このアクションプランは必ずしも一度に全てを細部まで作り込む必要はありません。

最初の3か月や半年で行うアクションを重点的に具体化し、計画を立てることも選択肢です。

それ以降は、大まかな計画にとどめておいてもいいでしょう。


④適切なリソース配分の決定

最後に、適切なリソース配分の決定です。

適切なリソース配分の決定は、限られたリソースを効果的に使う為のステップとなります。


基本的には、③アクションプランの作成と同時に行いますが、場合によっては、アクションプランを先行して作成後にリソースの割り当てを決定することもあります。

人的リソースや資金的リソースの配分を決定し、限られたリソースを効果的に使うために調整します。


リソース配分を決定した後でも、状況に応じて見直すことが可能です。

特に、戦略策定後に行うステップであるPoC(概念検証)※を行った結果、リソース配分の変更が発生することがあります。
※PoCは、具体的なシステム導入の可否を検証する為に行うものとなります


このように、現状分析からリソース配分までのステップを着実に進めることが、実行可能な戦略の策定につながります。


IT戦略策定のポイントまとめ

今回は、IT戦略戦略策定の手順や押さえるべきポイントをお伝えしました。

どういった手順で、どんな取り組みを行って、どのようなポイントを押さえればいいのか、少しでもIT戦略策定をご理解いただければ幸いです。


IT戦略戦略策定は、各ステップごとに慎重に進める必要があります。

特に、現状分析や経営戦略との整合性の確認では、詳細な検討が不可欠です。

こうしたポイントを押さえることで、戦略の実行がスムーズになり、成功への道筋が描けます。


しかし、戦略策定に伴うリソースの負担も無視できません。

多くの企業では、戦略策定に必要なリソースが不足しているケースが見られます。

そんな時には、外部企業の支援を検討するのも一つの手です。

外部企業の支援を受けることで、戦略策定の精度を高めることができます。

特に、リソースの配分や具体的なアクションプランの策定には、戦略策定の経験や知見が有効になります。

自社のリソース内で行えるのがベストですが、IT戦略策定に必要なリソースが不足している場合は、外部企業の支援についてご検討ください。


IT戦略策定、弊社がしっかりサポートします

IT戦略策定は、企業の未来を左右する重要なステップですが、取り組むには多くの時間とリソースが必要です。

もし、

「IT戦略策定の手順や成功のポイントはわかったけど、自社で行うには難しそう」

「自社で行おうと思っても、そこまでリソース割けない」

とお悩みであれば、まずは弊社までお気軽にご相談ください。


前回もお伝えしましたが、

戦略策定さえしっかりできれば、その後はDX導入はうまくいく可能性が高いです。

戦略策定だけでも構わないので、しっかりとリソースを割くべきです。

それを弊社が担えるのであれば、嬉しい限りです。


戦略策定にお悩みであれば、ぜひ一度無料相談にお申し込みください。

現状のヒアリングをもとに、貴社に最適なIT戦略、DX戦略をともに策定いたします。

 

お問い合わせは、こちらのリンクからお願いします。

しっかりと戦略策定を行って、経営戦略やビジョンを実現しましょう。

 

 

株式会社Backpedal代表

三澤 達郎

 

コメント

このブログの人気の投稿

中小企業が今すぐ始めるべきDX。その第一歩をBackpedalがご支援いたします。

IT戦略を成功に導くPoC(概念検証)の重要性と成功のポイント

業務プロセスを変革せよ|IT導入で真のDXを実現する秘訣